パッケージ版で買ったiWorkが、Mac App Storeで購入したことになった場合のライセンス
人によっては有益かも知れない情報。
パッケージ版iWorkのアップデート
先日、新しいバージョンのiWorkが出た。だけど、Mac App Storeではなくお店でパッケージ版のDVDを買って使っていた人が、アップデートできないということで話題になっていた。
- パッケージ版 iWork・Aperture を「Mac App Store」に登録して無料アップデートする方法 | トブ iPhone
- iWork09のメディア版はアップデート...: Apple サポートコミュニティ
上記によると、解決策はOS Xの言語設定。日本語ではなく、英語に切り替える(優先順位を上げる)と、Mac App Storeでアップデートできるようになるらしい。つまり、もともと英語で使ってる人(英語圏の人)はこの問題は起きてないってことだと思う。
実際にやってみたら、確かにアップデートできた。アップデートが終わったら日本語に戻してOK。
Mac App Storeで購入済みになった
ここで不思議なことが起きた。iWorkの各種アプリが、Mac App Storeで「購入済み」になってる。
パッケージ版で購入したiWorkをMac App Storeからアップデートすると、Mac App Storeで購入したことになる、ということ。
ライセンスが違う
まあいいじゃんと思いきや、そうではない。パッケージ版とMac App Store版ではライセンスが違うのだ。
パッケージ版は、1台のMacに入れていいよ、というライセンス。しかしMac App Store版は、Apple IDでログインすれば複数のMacにインストールしてOKなライセンス。つまり、入れていいMacの幅が広がった。もちろんこれはラッキーなんだけども、本当にいいの?
複数に入れることはできるけど、ライセンス的には結局1台だけなんじゃないのか。そもそもパッケージ版のDVDだって複数のMacにインストールできるっちゃできる。できるけど、やってはいけない。Mac App Storeで購入済みになったとしても、そこは同じなのではないか。つまり複数のMacに入れたらライセンス違反なんじゃないか。
そう心配する一方で、iWorkはこのタイミングで無料化したので、別にいいのかな、という気もする。
なんとなく「言語設定を英語に切り替えてアップデートしたことで購入済みになる」というのが裏ワザっぽい感じがして、裏ワザで入手したライセンスだから怪しいような気がしている。でも、最初から英語で使っている世界中の英語圏の人は裏ワザでもなんでもなく、普通に何もせずこの現象が起きているはず。そう考えれば怪しくも何ともない。むしろそっちが正常であって、日本語だと適用されない方がバグなんじゃないかとさえ思えてくる。
Appleに問い合わせた
まあ、ライセンスのことは一人で考えても無意味。聞くしかない。ってことでAppleに問い合わせてみた。
結論からいうとOKらしい。
厳密には、
- DVDからインストールできるのは1台だけ
- Mac App Storeからは自分のMacなら何台にインストールしてもいい
というライセンスになるらしい。すげー。
例えば、Mac App Storeに対応してない古いMac(Leopard)とかの場合は従来通り1台だけで、Mac App Storeにさえ対応してるなら複数入れてOK。太っ腹。
Web上の問い合わせフォームから問い合わせたんだけど、サポートチーム的にまだ答えを持ってなかったらしく、「確認を取ってから回答します」っていう返信が数日後に来た。そこからさらに数日後、上記の内容の返信が来た。そういう経緯があるので、これは担当者のいい加減な回答ではなく、ある程度ちゃんとした見解だと思う。
やったね、ありがとう。
まあでも不安な人はこの記事を信用しないで自分で確認してください。