「Mini DisplayPort - VGAアダプタ」と「Mini DisplayPort - DVIアダプタ」を比べてみた

先日5KのiMacを買った。せっかくの5Kディスプレイだけど、やっぱり1台だけじゃ画面が狭い。いつも3〜4台のディスプレイで作業していたので、やっぱり5K iMacでもマルチモニタにしたい。

でもiMac自体がかなり大きいので、今回はとりあえず外付けディスプレイは1台だけにしようと思う。本体とあわせて2台で使っていく。

さて、外付けディスプレイを使うときに必要なのが、ケーブル。iMacとディスプレイをつなぐわけだ。

iMac側はMini DisplayPortなんだけど、残念ながらうちにはMini DisplayPortのディスプレイ無かった。なので、VGAかDVIかHDMIなどに変換するアダプタが必要。

そこで、以下の2つの製品がある。

前者がMini DisplayPortをVGA (アナログRGB、D-Sub 15ピン)に変換するアダプタ。後者はMini DisplayPortをDVI-Dに変換する。どちらもApple純正品(Amazonで買うと、選んだ業者によっては純正じゃない互換品を送ってくることがあるらしいので、変な業者を選ばないように注意してね)。ちなみにMini DisplayPortをHDMIに変換するアダプタはなぜかApple純正品は無い(他社製はたくさんある)。

昔からざっくりと疑問だったんだけど、VGAとDVIってどう違うんだろうっていう点。アナログとデジタルってことはもちろんわかってるし、確かにアナログだと高解像度にしたときに多少モヤっとするのはわかるけど、今までそんなに実用上の差を感じたことがなかった。

ってことで、せっかく純正のアダプタが両方あるので、試してみた。

DELL 2007FP

何台かディスプレイはあるんだけど、今回はDELLの2007FPという1600x1200のものを使おうと思う。iMacの横の設置場所としてぴったりだった。かなり古く、2006年の製品なんだけどまだ壊れてない。

このディスプレイは、VGA、DVI、さらにS端子とコンポジット端子で入力できる。ちょっと珍しいんじゃないかな。あとスタンドがちょっといいやつで、90°回転できるようになってる。つまり1200x1600の縦置きとして使うこともできるということ。

このあと出てくるけど、この回転、つまり縦置きが、VGAかDVIかを決める重要なポイントだった。

試してみた

ってことで早速試してみた。今回の環境は、

で、それぞれのアダプタを使って接続してみる。

Mini DisplayPort - VGAアダプタ

まずは「Mini DisplayPort - VGAアダプタ」の方。接続したところ普通にドットバイドットな解像度でMacのデスクトップが拡張された。

もちろん5KのiMacのディスプレイと比べたらドットは荒いし明るさも発色も悪いけど、まあ普通のパソコン用のディスプレイって感じ。アナログだから悪いという様子もない。

設定画面はこんな。

https://farm6.staticflickr.com/5601/15598519361_64116d3134.jpg

  • 1600 x 1200
  • 1344 x 1008
  • 1024 x 768

そして、ここで90°回転させてみた。スタンドの回転機構を使ってディスプレイ本体を物理的に回転し、さらにこの設定画面の「回転」のところを「90°」にする。

https://farm6.staticflickr.com/5606/15602020612_5a9260ede0.jpg

すると、どういうわけか、1200 x 1600にはならない。解像度の選択肢が

  • 1280 x 1024
  • 1024 x 768

しか選べない。横幅1200ぴったりの解像度が選べないし、縦が余りまくりで上下に思いっきり太めの黒帯が出てる。これはひどい

こんな風になるって知らなかった。

Mini DisplayPort - DVIアダプタ

次に「Mini DisplayPort - DVIアダプタ」。なんとなくこうなってくるとデジタルの方が信頼感がある気がする。

まずは普通に横置きで接続してみると、問題なく表示された。画質などもアナログと比べても特に差は感じない。

https://farm6.staticflickr.com/5613/15415066898_09070e783b.jpg

  • 1600 x 1200
  • 1280 x 960
  • 1024 x 768

ちょっと驚いたのが、選べる解像度の選択肢が違う点。真ん中の解像度がアナログのときと違う。

さて、そしてディスプレイを回転させて、「回転」の設定も「90°」にしてみた。

https://farm6.staticflickr.com/5610/15415187857_d1f5301da4.jpg

  • 1200 x 1600
  • 960 x 1280

良かった。バッチリ。縦置きの1200 x 1600の解像度で表示できる。これなら問題なく使える。

まとめ

というわけで、今回の組み合わせでは、横置きならVGAもDVIも大きな差は無いけど、縦置きならDVI。VGAの解像度の選択肢は現実的じゃない。

あんまり詳しくないのでわからない。結局これは何が原因なんだろう。iMacの仕様なのか、ディスプレイの仕様なのか、アダプタの仕様なのか、VGAやDVIの規格上の仕様なのか。ホントはいろいろ機器を交換しながら比較していけば切り分けできるんだろうけど、網羅的にやるほど機材を持ってないのでやれない。

そして自分は1600x1200を横置きで使うことにした。

1200x1600の縦置きも便利そうではあるんだけど、今使ってるTwitterクライアントのTweetbotが、カラムを5本にすると横幅1200を超えちゃうので、それだけの理由で縦置きはやめた。

https://www.flickr.com/photos/nacookan/15577516256/

こんな感じ。また今後変えるかもしれないけどね。