新しいMacBookを買ってセットアップしたまとめ
仕事用の持ち歩き用のMacBook Airを、先日登場した新しいMacBookに買い換えた。
MacBook Airよりも薄くて軽くて、画面がRetinaになったという新しいMacBook。
このMacBookは、CPUが1.1GHzでストレージが256GBのモデルと、CPUが1.2GHzでストレージが512GBのモデルがあるんだけど、どちらもCPUを1.3GHzにカスタムすることができるようになってる。そこで今回は、前者の安い方のモデルを選んで、CPUを1.3GHzに変更した。Apple Storeのオンラインで注文して買った(カスタムするとApple Storeでしか買えない)。20万円くらいだった。
今回から、シルバー、ゴールド、スペースグレイの中から色が選べるようになったので、せっかくだからゴールドにしてみた。Apple Watchとは違い、ゴールドでも(本当に金を使ってるわけじゃないから)値段が高くなったりはしないので安心。
- MacBook (Retina, 12-inch、Early 2015)
- プロセッサ 1.3 GHz Intel Core M
- メモリ 8 GB 1600 MHz DDR3
- グラフィックス Intel HD Graphics 5300 1536 MB
こんな感じ。
感想
今まで使っていた11インチMacBook Air 2011年モデルは、ほぼ丸4年使っていたことになる。まあ今でも使えなくなったわけじゃない。一番下位のモデルだけど、本当に優秀だと思う。
並べて記念撮影してみた。
以下は、このMacBook Airから買い換えたという視点からの感想ってことになる。
- サイズ感と重量感
- 奥行きは数ミリ長くなったけど、幅は2センチくらい短くなり、薄くなってるので、ひとまわりコンパクトになった感じ。
- 重量も軽くなってる。
- 大幅ではないけど、ギリギリ体感できるくらいの差で、持ち運び性能が向上してるって感じ。
- ACアダプタが少し小型になってるのもうれしい
- Retinaディスプレイ
- Retinaディスプレイになり、画面も11インチから12インチに大型化した
- 本体が小さくなったのに画面が大きくなるというのはいいね、その分ふちが細くなったということ。
- Retinaというと画像とか動画がキレイってすぐ言われるけど、個人的にはテキスト(フォント)の描画がキレイになったことの方が大きな違いに感じる
- そして自分の(持ち運び用Macの)使い方としても、ブラウザで調べ物をしたり、SSHつないでサーバーを操作したり、エディタでコードや文章を書いたりするので、Retina化は非常にうれしいところ
- 画面が大きくなり、デスクトップ解像度も広くなり、描画も美しくなったので、これは言うことなしで良い
- トラックパッド
- これは本当にすごい。
- 簡単に言うと、圧力センサーと振動フィードバックによって、トラックパッドはただの板なのに、擬似的にボタンとしてクリックできるようにしている。つまりグっと押すとカチっていうクリック感がする。ボタンじゃないのに。
- これが非常によくできていて、違和感が全然無い。完全にクリックしてる感じがする。頭ではわかっていても、納得できないほど。
- iPhone 4で初めてRetinaディスプレイを見たときのような、ここ最近のApple製品では一番の衝撃と言っていい。マジかコレって感じ
- 2段階クリック(実際には2段階なんてもんじゃなくリニアに取れるっぽい)については、用意されてる利用シーンがイマイチなので今後のソフト的なアイディアに期待だけど、単純に普通のトラックパッドとしてとりあえずすごい
- キーボード
- 薄型化のため、MacBook Airと比べてストロークがかなり浅いキーボードになった。
- これは確かにかなりの違いを感じる。悪いということではなく、今までとは違うということ。そしてその違和感みたいなものは、すぐに慣れた。
- つまり、従来からの比較としてはだいぶ変わってるけど、それでも普通に使えるキーボードって感じ。
- キーの出っ張りが減ったことで、指の感覚による手探りでカーソルキーを探して押すクセがある自分の場合、ちょっとカーソルキーは押しにくくなった
- OS XはEmacsのカーソル移動のキーバインド(control + P/N/F/B/A/Eなど)を標準で使えるので、これを習慣にした方がいいかも
- USB-C
- 本体側面の接続端子が、USB-Cがひとつと、反対側にイヤホン端子があるだけ。非常にシンプル。
- そういう仕様だということが発表されたときから、実際にこのMacBookが手元に届くまでの1ヶ月以上の間、MacBook Airを使う際に意識していたけど、USB端子に何かを接続したのは、iPhoneなどでUSBテザリングをする時だけだった。
- テザリングであれば別にWi-FiやBluetooth経由でもいい。本体の薄型軽量化とのトレードオフだというなら喜んで受け入れたい。
- 一切USBが不要かって言われれば、まだそんなことは無いと思うので、USBアダプタは必須だと思う。
- まさにCD/DVDドライブが消えていったように、使うときだけ外付け→使わなくなるという流れになるのかな。
- ただ、充電端子としてのUSB-Cは、従来のMagSafe端子と比べたら劣化だと思う。あの磁石でくっついてる感じは最高だった。さみしい。
- パフォーマンス
- Retinaディスプレイになって処理の負荷が上がるのに、CPUがCore Mという省電力のものになって、そこが心配だったけど、使った感じでは特に問題ないっぽい。
- 3DCGとかDTMとか動画編集は、さすがに厳しいと思う。
- (上にも書いたけど)自分の主な用途である、ブラウザでの調べ物やSSHやテキストエディタでは何も問題ない。
- 今まで使ってたモデルと比べればもちろんCPUのスペックは上がってるし、メモリも2GB→8GB、ストレージも64GB→256GBってことで快適になったと思う。
- Web開発なら全然大丈夫だと思うけど、Xcodeでのアプリ開発や、Unityでのゲーム開発、仮想マシンでローカルにサーバー立てるとかは、まだそこまで試してないけど、限界ありそうな感じはある。
- バッテリー
- かなりよくなった。
- 2011年モデルのMacBook Airは2〜3時間しか持たないので、まあ外出先で電源ナシで使うとしてギリギリの感じだったけど、この新しいMacBookなら同じような使い方で8時間以上はいけそう(数時間使ったところからの推測)。
- ファンレス
- スピーカー
- スピーカーの音が意外に良かった
- こんな薄いノートPCなのでさすがに期待してなかったけど、案外スッキリしたキレイな音だと感じた
- もちろんそこまで最高の音だというわけではないけど、少なくとも2011年モデルのMacBook Airよりはすごく良くなってる
- ファンレスなので騒音も出ないので、相性がいい
まとめると、
- 期待していた点
- サイズと重量感は、まあ期待通り良くなったけど、劇的な変化ってほどではない、少しの良い変化。
- Retinaディスプレイは期待通り良い
- トラックパッドはかなりすごい
- バッテリーはかなり良い
- 心配していた点
- キーボードはまあ大丈夫
- USB-Cが1個しかない件は、USBポート的にはまあ大丈夫、電源ポート的にはMagSafeの方がよかったかなって感じ
- パフォーマンスは何の問題も無い、以前使っていたMacBook Airよりさらに快適、ただもちろん用途によっては使いものにならないっていう感想もあり得ると思う
そんな感じ。期待には応えてるし、心配していた点も意外と大丈夫ってことで、完成度は結構高いように感じた。ただ、自分が買った構成で20万円程度なので、それをどう考えるかっていうところ。
設定
とりあえず、今回も移行アシスタントは使わずに、新規Macとしてセットアップした。主にいじった設定は以下のような感じ。
- システム環境設定
- Mission Control
- 最新の使用状況に基づいて操作スペースを自動的に並べ替える : OFF
- ディスプレイ → ディスプレイ
- 解像度 : スペースを拡大
- キーボード → キーボード
- キーのリピート : 速い
- リピート入力認識までの時間 : 短い
- F1、F2 などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用 : ON
- キーボード → ショートカット
- 使わないのをオフにした
- フルキーボードアクセス : すべてのコントロール
- 共有
- コンピュータ名 : 適当に名付ける
- 画面共有 : ON
- リモートログイン : ON
- アクセシビリティ → ズーム機能
- スクロールジェスチャと修飾キーを使ってズーム : ^ Control
- Mission Control
- Finder
- 環境設定 → サイドバー
- マイファイル : OFF
- ユーザーのホームディレクトリ : ON
- 環境設定 → 詳細
- すべてのファイル名拡張子を表示 : ON
- 表示
- パスバーを表示
- ステータスバーを表示
- 環境設定 → サイドバー
- Safari
- 環境設定 → 一般
- ダウンロード後、“安全な”ファイルを開く : OFF
- 環境設定 → プライバシー
- Cookie と Web サイトのデータ : アクセス中の Web サイトのみ許可
- 環境設定 → 詳細
- スマート検索フィールド → Web サイトの完全なアドレスを表示 : ON
- メニューバーに“開発”メニューを表示 : ON
- 環境設定 → 一般
いれたアプリ
いれた主なアプリは以下。
Mac App Storeから入れた
Webサイトからダウンロードして入れた
- ATOK Passport 日本語入力
- Google Chrome ブラウザ
- Sublime Text テキストエディタ
- iTerm 2 ターミナルツール
- Ricty Diminished プログラミング用フォント
- Dropbox DropboxのMac用クライアント
- BetterTouchTool トラックパッド等のジェスチャをカスタマイズ
- ClipMenu クリップボード履歴とスニペット
- MenuMators メニューバーにCPUやメモリの使用率を表示
- Duet Display iPhone/iPadをUSBでつないでMacの外部ディスプレイとして使う
- Skype SkypeのMac用クライアント
思ったよりは良い
今回のMacBookは、コンセプト的にかなり割り切った仕様だし、USB-Cもまだ対応機器は出そろってないし、CPUの進化、価格などを考えても、来年あたりに出る第二世代を買った方がいいだろうとは思った。
でもその一方で、今使ってるMBAとの比較で考えれば今回のモデルでも十分だし、11インチMBAよりも薄くて軽い、Retina搭載、新しいトラックパッドなど、欲しくなっちゃう要素も多かった。
まあ、仕事の道具はいいモノを使った方が捗るしやる気も出るので、思い切って導入してみたという感じ。そしていざ使ってみると、心配していた点は思ったほど問題じゃなく、期待していた点は満足できるものだった。
思ったよりいいよ。強く気になってる人は買うことを本格的に検討してもいいと思う。割り切ってる部分が納得できるなら、それなりにオススメできる。
ちょっとだけ気になるんだよねっていう程度の人は、まあ来年まで待ってもいいんじゃないかな。。。