iPhone 7 Plus 使ってみた
昨日やっと届いたiPhone 7 Plusをとりあえず1日使ってみた。
iPhone 6からの機種変更になるので、世代的には6sを飛ばして2世代の進化、さらに画面サイズも4.7インチから5.5インチへの変更、色もずっと白/シルバー系だったのに今回は黒系になり、ここ最近はずっとケースに入れてた(Suicaを格納したかった)けども今回はせっかくのジェットブラックなので裸で使うってことで、いろいろと新しい。あとiPhone 6にはiOS10を入れてなかったので、やっとiOS10になったというのもある。
大きい
iPhoneは5/5s/5c/SEのサイズである4インチが良かったのに最近は大きくなって残念という話がよくあるけど、自分としてはそれより前、4/4sの3.5インチRetinaが最高だといまだに思ってる。もちろん大きい方が見やすいのはわかるけど、見やすさ以外の点で、持ちやすさ、持ち運びやすさ、画面のタップしやすさなどでは、3.5インチが良かった。それくらい小さい方が好き。
それなのに今回、カメラが面白そうなことと、メモリが多いということで、画面サイズ以外の理由によって7 Plusにしたんだけど、大きいよホント。。。
まあ仕方ないので、慣れられるところは慣れて、それ以外のところは我慢、そしてもちろん長所もあるのでそこに注目していく感じでいくしかない。
このサイズのせいでいくつか新たに買ったものもあるんだけどそれはまたあとで書く。
画面がキレイ
今までのiPhone 6も十分にキレイだと思ってたけど、7 Plusの画面を見たらもっとキレイだった。全体的に青っぽい感じが抜けて、赤が鮮やかに、白が明るくなった感じがする。
カメラで撮った写真を同期してiPhoneに入れてるのでそれを見てみると、画面が大きいこともあって、とてもいい。たまたま上手に撮れた写真とかは、より良い写真に見えてくる。
とはいえ、まあ写真ならいいけど、用途として多いのはWebやメールやSNSアプリなどで文字を読むことだったりする。そっちは特に変化を感じるほどではないかな。その昔、iPhone 4でRetinaディスプレイになったときの感動を超えるほどではない。
音
ステレオスピーカー。これは結構大きな変更点だと思う。
従来はLightning端子の右側にモノラルスピーカーがあったわけだけど、今回は、それに加えて、電話するときに耳に当たる部分のスピーカーが、電話用だけじゃなく普通に外に音を出せるスピーカーに変わった。その2つのスピーカーを使ってステレオになった。
たまに勘違いしてる人がいるけど、Lightning端子の左側、従来イヤホンジャックがあった部分がスピーカーになったわけじゃないよ。そこからは音は出ない。
調べてみたところ、横画面で動画などを見てるときは、ホームボタンが左側に来る方向に倒しても、右側に来る方向に倒しても、ちゃんとどっちなのかを考慮して、Lは左に、Rは右に振るようになってる。つまり、左に倒した横画面と右に倒した横画面で、ちゃんと2つのスピーカーのLとRを切り替えてる。ちなみに、縦画面で動画を見ると、上がR、下がLになるっぽい。
ステレオになったことで、少しスッキリした。なんというか、例えば普通に歌モノの曲とかを再生すると、今まで結構ごちゃごちゃしていて、仕方ないからその中でたぶんボーカル域を強調するようにしてたと思うけど、少し他の楽器も聞こえるようにはなった。ボーカル部分も強調され過ぎずに多少クリアに聞こえる。
また結構大きな音も出るようになったので、モバイルスピーカーが不要になる場面はあるかも知れない。音質的には全然だけど、音量が欲しいだけなら結構いけそう。
音楽鑑賞に使えるようなものじゃないし、低音はもちろん全然出てないので迫力の映画とかも無理だとは思う。そういう方向の進化は特に無いけど、せめてステレオにしよう、というのは達成できたという感じかな。
副作用として、カメラやスクリーンショットのシャッター音までステレオ大音量で鳴るようになっちゃった。バグ技で消音できるらしいけどまあ修正されるだろうし、やはりちゃんとスピーカーの位置を誤解しないようにちゃんと確認した上で、指で押さえる練習をするのがいいと思う。指で押さえればだいぶ音は小さくなる。
カメラはまだいいとして、スクリーンショットはだいぶつらいけどね。スピーカー2つを指で押さえて、さらにスクリーンショットを撮るために2つのボタンを押す。指を4本使う。練習練習。
でもまあこれはやりすぎだと思うので、音を消すのはもう少し根回しとか合意形成に時間かかるとしても、せめてステレオじゃなく下のスピーカー(Lightning端子の右側)だけから音が出るようにして欲しいなあ。
ホームボタン
12インチMacBookもMagic Trackpad 2も毎日使っていて、これらのForce TouchとTapticエンジンによるクリック感は非常に気に入ってる。当時「ここ最近のApple製品では一番の衝撃」とまで思っていた。
そんな仕組みがついにiPhoneのホームボタンに載った。しかしこちらは違和感がすごい。
トラックパッドみたいに机の上にペタっと置いた状態で押せばいい感じはするんだけど、iPhoneは手に持ってる状態で押すので、押した指だけじゃなくその裏側の方まで振動をそこそこ感じるので、なんか騙されづらい。
まあこれは慣れの問題かなと思ったんだけど、1日使ってみて、慣れとは少し違う体験になってきた。
いまだに違和感はある。Macのトラックパッドのような、完全に押してるコレっていう感覚にはならない。ところが、むしろ今までと明らかに違うこのボタンが良い、と思えてきた。確認のために旧iPhoneのホームボタンを押したり、あとは普通にiPadのホームボタンとかを押すと、もちろん物理的なボタンなんだけど、これが一気に旧世代に思えてくる。うわー2016年にもなって物理ボタンかよって思えてくる。
慣れによって、以前までと同じに感じられるとか、これはこれで許すようになるとかじゃない。むしろこっちの方がいい、前の方に戻りたくない、と思っちゃう。
恐ろしや。
一方で、ちょっとデメリットもある。指だとわかってくれないもので押すと反応しない。例えば手袋をしたら押せない。それで困るケースももしかしたらあるかも。
あとは、機能的には今までと同じなところがちょっとさみしい。せっかくなんだから、強押しとかに対応してくれたらいいのに。アップデートで対応できそうな気はするので今後に期待。まあ3D Touchもあんまり活用されてない感じするので難しいかな。
パフォーマンスがいい
さすが最新機種なので、パフォーマンスがいい。つまり速い。ゲームの起動時間とかが短くなった。
しかしまあ5とか5sくらいからパフォーマンスは結構いいので、これで今までできなかったアレができるようになる!とかみたいな、夢が広がるようなことではなく、速いほうがまあいいよねーくらいの感じではある。
どっちかというと、裏で機械学習が動いてるとか、写真の画質を向上させる処理をもっと多くやれるとか、そういう見えないところでこのパフォーマンスを使う方向に頑張ってるらしいので、単純な速度の問題はもはや重要ではないのかな。
それと、メモリが多いのもいい。7世代では、4.7インチのiPhone 7よりも5.5インチのiPhone 7 Plusの方がさらにメモリが多い。
パソコンとかだと「メモリが多い=速い」とよく思われてるけど、あれは「メモリが多い=遅くなりにくい」っていう方が正確だと思う。速度が上がるわけじゃなく、メモリが足りない分はHDDを代わりに使う仕組みがあって、それが作動するとHDDが遅いせいで全体が遅くなる、メモリが多ければその状態になりにくいということ。
しかしiPhoneにおいては、メモリが足りない分はストレージを代わりに使うというわけでもないので、パソコンと同じ効果はない。iPhoneの場合は、「メモリが多い=バックグラウンドにまわったアプリが切られにくい」というのが体感できるメリットになると思う。例えばゲームをしていて、ちょっと調べたいのでSafariに切り替えた。そしてゲームに戻ろうとすると、ゲームは起動からやり直しになった。みたいなことが起こりにくくなる。それで、いろいろな場面で待ち時間が減る。
本当に試したい2つの機能
今回7じゃなく7 Plusを買った理由は、メモリが多いのもあるけど、ポートレートモードもあった。これを使うと、なんやかんや2つのレンズで頑張って、背景ボケになったいい感じの写真が撮れるという機能。これが面白そうで、もし7を買っちゃったらあとで後悔するだろうなと思ったので、大きいのはイヤだったけど勇気を出して7 Plusにした。
しかしこの機能はまだ使えない。ベータ版が出てるけど、メインで使ってる電話にインストールするのは怖いので入れてない。
現時点では、望遠レンズによって2倍ズームはできるけど、ポートレートモードではない。単純な2倍ズームは、画質劣化なく拡大した写真が撮れるという点ではすばらしい。でもせっかく2倍、つまり換算56mmで写真が撮れるなら、背景ボケさせたいよね。
すでにベータ版を試してる人はたくさんいて、ググれば記事が出てくるし、YouTubeで探すと実際にどんな感じなのかもよくわかる。早く使いたいね。
そしてもうひとつの試したい機能はSuicaというかApple Pay。これは本当に期待してる。
こんな風に、iPhone 6の頃はケースにVIEW Suicaカードを入れて、さらにBluetoothでつながるリーダーライターまで買って、なんとか頑張って使ってるけど、はやく解放されたい。
往復の電車と、お昼のコンビニでの買い物。毎日5回はSuicaをタッチするので、これがiPhone単体でやれて、ときどきチャージもできれば本当に便利そう。まあチャージは面倒だからできればやりたくないので、コンビニはiDかQUICPayにするのもいいね。
そんなわけで、7 PlusのポートレートモードとApple Payはとても待ち遠しい。提供開始したら色々と試したいことがある。
水は試してない
レビュー記事とか動画とか見てると、みんなiPhoneを水につけたりしてテストしてるけど、怖くてやってない。たまたま水の侵入を防ぐ部分が初期不良だったりしたら困るので。。。
まあ自分の用途を考えても、積極的に水でぬらすような場面は無さそうだけど、事故的なことが防げれば嬉しいとは思う。
ひとつありそうなのは、夏に海やプールに行くとき。従来は防水用のケースに入れて首からさげて使ってたんだけど、それでもケース内に浸水してないか心配で、頻繁に防水ケースの様子をチェックする必要があって、気持ちが落ち着かない感じだった。今後は、引き続き防水ケースに入れるとは思うけど(首からさげたいし)、頻繁に浸水を心配する必要はなくなると思う。これは安心感があって良さそう。