東北デベロッパーズコミュニティ設立記念カンファレンス

東北デベロッパーズコミュニティ設立記念カンファレンスというのに行ってきた。公式サイトとかないの?コミュニティといいつつどこに集まればいいんだろう。

時間が無くて、id:higayasuoさんの話とkatakaiさんの話しか聞けなかった。

ひがやすをさんの話

  • コードを書かないで設計書だけ書いてるITゼネコンがいて、そこからウォーターフォールで最後にコードを書く人まで作業が流れてくるという現状。
    • 仕様書をコードに翻訳するだけの仕事はつまらなくてモチベーションが保てない。
    • しかもそこに来るまでに単価が下がってる。
    • だから量をこなすしか無く、残業や休出が増える。
    • 設計書を書く人とコードを書く人が別。その結果、多くの人が関わることになる。
    • 多くの人が関わるので、発注側から見てもすごいお金がかかる。
    • 多くの人が関わる分、人から人へ渡る際にコミュニケーションロスが出る。
    • 発注側はITのプロじゃないので、仕様書を見ても自分の欲しいものなのかどうかイメージできない。
    • だけどその仕様書にハンコを押さないと開発がはじまらないので、仕方なく了承する。
    • できあがったシステムを動かしてから、本当に欲しかったものは違うことに気付く。でも修正は別料金。
  • そこで、動く仕様書とセル型開発。
    • 仕様書が動けば、発注する人も完成系をイメージしやすい。要求と違うところがあればすぐわかる。
    • セル型開発(少人数で最初から最後まで担当する)ならば、コミュニケーションロスは無いしコストも抑えられる。
  • Seasar2を使えば動く仕様書とセル型開発が可能。

こんな風に感じた。要は、アジャイルという言葉を使わないようにしてアジャイルの話をしていたようなことなのかな。

自分はあんまり仕様書をコードに翻訳するだけの仕事はやったことがない(そんなよくできた仕様書を見たことがない)けど、それはたまたまだと思う。そういう人がたくさんいるのはよく話に聞く。そして、そういう仕事だったら確かにモチベーションは出ないだろうと思う。

デモはすごかった。jdbcManagerからドット(.)を打ちながらコードをつなげて書いて、それでデータベースからデータを取ってくる。LINQみたいだ。後で調べたら、2007-10-05 - yvsu pron. yasに書いてある話だ。

しかも、そうして取得したデータを、すぐにjsp側に貼り付けていた。エンティティとかどうなってんだ?と思った。エンティティ作らなくていいの?作ってあったの?まあjsp内では文字列で書くだけだからMapとかでいいかも知れないけど、Javaのコードの中(アクション側とか)でデータを見たいときはエンティティが無いと面倒だろうから、何かしらエンティティは作るのかな。あれこれ考えると面倒そうだけど、ところがこれがアっという間に実装できてしかもHOT deployなわけで、すごい。あとで勉強しよう。

簡単なことは簡単にやれるのが好きだ。強い型付けの言語は一般に、簡単なことをやるのにもいちいち面倒すぎる。.NETやSeasar2はそういうのをだいぶ感じさせないように作られていると思う。PerlRubyみたくサクサク書けるなら、強い型付けも悪くない。逆に、PerlRubyもエディタが進化して型とか認識できるようになればそれも悪くない。

片貝さんの話

NetBeansの話と、コミュニティの話。デモをたくさん見れたので楽しかった。楽しすぎて、細かい内容を忘れた...。

NetBeansRuby(Rails)のコードを読んで動かして、それをすぐJRubyに差し替えて、そこからJavaのクラスを呼ぶ、という感じだった。見てるとすごい簡単そうにやってる。NetBeansRubyを書くとなかなか良いよという話はたまに聞いてたけど、実例を見れて良かった。コード補完も動いてたように見えたけど、そうなのかな?すごい。

Javaのときは最近はほとんどEclipseしか使ってなかったけど、NetBeansはよく使う機能が最初から入ってるっぽくて便利そうだ。まあEclipseも最近は同じか。

プロジェクトファイルとかではなくソースだけsvnに登録するようにしてれば、みんなはEclipseを使うけど自分だけNetBeansを使うとかも可能なのかな。あとで試してみようと思う。

あと、jMakiというJavaScriptを書かずにAjaxしちゃうやつを知った。こういうのは他にもたくさんあるけど、自分はJavaScript大好きなので「JavaScriptを書かずにAjax」にはあんまり興味無かった。だけど、そういう手法が主流になるのであれば、知らないというのはまずいなと感じた。

感想

最初から最後まで参加できれば良かったと感じた。最初に遅れて会場に入ったときは、なんだかMapReduceの話をしている途中だった。MapReduceはすごい興味あったので、もっとちゃんと聞きたかった。

あと、終わってからの懇親会も参加したかった。こういう機会はなかなか無さそうなので。

追記 : 公式サイトあった

Googleでかなり後ろの方に引っかかってた。30件目くらい?そんなとこまで見ないよー。

まあまだできたばっかりだからね、そのうち上がってくるだろう。