WD10EARSをWindows XPで使い、システムをまるごと移行した
以前作った自作PC、HDDの残量が少なくなってきたので、新しいHDDとしてWD10EARSを買った。1TB。
でもOSの再インストールなどやりたくないので、ごっそり環境移行することにした。
XPで使うと問題があるけどジャンパを入れるだけで解決
どうもWD10EARSは、Windows Vista以降のPCに最適化されている方式が使われていて、Windows XPではすごく遅いらしい。「WD10EARS XP」でググればいくらでも出てくる。対策をしないとマトモに使えないらしい。
今回もOSはWindows XPだったけど、あえてそこに挑戦してみた。
ところが実際にやってみたら、ジャンパを入れるだけだった。フォーマットはやりなおす必要があるけど、一瞬で終わるので問題ない。すでにデータ入れちゃった人は面倒かも知れないけど。
ジャンパは、あまってるならそれ使えばいい。買うなら、10個入りで200円くらいだった。2.54mmピッチのものを使う。2.0mmピッチじゃないので注意。
システムを移行
今回は、もともと使ってるHDDの中身を、まるごと新しいHDDにコピーする。さらに、容量が増えたから、パーティションをいじる。
もともとのHDDは、パーティションを3つに切っていたけど、いろいろ面倒なので新環境は1つのパーティションだけにすることにした。使い分けるのもメンドイし、空き容量が少なくなってくると自由がきかないのでね。
EASEUS Partition Masterというツールが、家庭での使用は無料。今回は完全に家庭のPCなのでこれを使った。
- 電源を切る
- 新HDDを取り付ける(ジャンパ取り付け済み)
- BIOSの設定で、旧HDDの方の起動の優先度を上げる
- 起動。旧HDDで立ち上がる
- 旧HDDのOSの入ってるパーティションを、新HDDにコピー
- 新HDDのパーティションサイズをディスクの限界まで上げる
- 新HDDのパーティションをActiveにする
- 新HDDをRebuld MBRする
- 電源を切る
- BIOSの設定で、新HDDの方の起動の優先度を上げる
- 起動。新HDDで立ち上がる
- 旧HDDの他のパーティションのデータを、新HDDの適当なフォルダにコピー
- 終わり
こんな感じ。こうやって書くと簡単だけど、実際にはいろいろハマった。特に、新HDDから起動させるためにActiveにしてRebuild MBRをする必要があるってのがわからなくて苦戦した。まるごとコピーしたからそういうのもコピーされるのかと思ってた。
しかしこのEASEUS Partition Masterはすごいね。無料なのに使いやすいし、起動用のCDを焼いたりしなくてもうまいことやってくれた(場合によっては起動CDが必要になることもあるらしい)。とてもよくできてる。
1パーティション化
元々の旧HDDの使い方として、Cドライブにアプリをインストールして、C以外にはデータを入れる感じで使っていた。だから簡単に1パーティション化できた。C以外にアプリをインストールしてる場合は、インストールしなおすことになると思う。パーティションを分けるとそういうややこしいことになる。パーティションは1個でいいとホント思う。デュアルブートとかならわかるけど。
昔みんなパーティション分割してたけど、なんのためにやってたんだっけ。OS再インストールの時にデータを残しておくため、かな。だとしたら、今時は他のPCや内蔵HDD追加やUSBのHDDやNASなど、データの退避なんかいくらでもできるので気にしなくていいね。
バックアップ用にもう1台
実は同じHDD(WD10EARS)をもう1台買っていて、これはバックアップ専用で使う。
1台目と同様にジャンパの設定をしてPCに取り付けて、フォーマット。あとは大事なデータをここにコピーする感じ。
RAIDにしてもよかったけど、間違って上書きや削除しちゃった時にも戻せるように、なんか適当なツールで半自動バックアップすることにした。
旧HDDも残す
よく考えたら、このPCに入ってるWindows XPは、旧HDDと一緒に買ったDSP版だった。なのでこのHDDを外すとWindows XPも使っちゃダメってことになる。
というわけで、ほぼ使わないと思うけど、このHDDもPCに接続しておくしかない。しかもUSBでの接続はライセンス的にダメらしいので、内蔵させておく。スロットは空いてるしコネクタもIDEなので別に邪魔じゃないからいい。
Windows XPがこんなに寿命が長いOSだとは思わなかったなー。この旧HDDが認識できないくらいに壊れたら、そのときはあきらめてWindowsを買い直すことにするよ。DSPじゃなく通常版を。