Time Capsuleを買った
昔からの夢だった安心のTime Machine生活のために、Time Capsuleを買った。6月に出たばっかりの新モデルは、容量アップと値下げがあったので、思い切って買っちゃった。2TB。
Time Machineでバックアップというと、以前こんな記事を書いた。
この記事のその後の話を書いてなかったけど、あのあと調子が悪くなって、ずっとTime Machineを使ってない状態だった。なんか切断されたり、認識されなかったり、すでに使用されてると怒られたり、いろんな問題があった。あと前にも書いたけど、これでバックアップ取ったとして、万が一のときにどうやって復元するかを自分が理解してないのも問題だった。
Time Capsuleでできること
いろいろできるらしい。ブロードバンドルーター、無線LANアクセスポイント、無線LANエリアの拡張、Time Machineバックアップ、NAS、USBのHDDの共有、USBプリンターの共有、インターネット経由でのファイルアクセス。他にもあるかも。
ただ今回は、Time MachineバックアップとUSBのHDDの共有だけをやりたい。他は自分は今のところTime Capsuleでやる必要がない。また、速度が重要だからギガビット有線LANで接続するので、せっかくの無線LAN機能は一切使わないことになる。
ていうか、ルーター機能を使うとしたら電話回線のそばにTime Capsuleを置かなきゃいけないけど、そんなとこに置いたらMacとのギガビットLAN接続は難しいし、そんな場所にバックアップ用HDDが置いてあるっていうのもおかしいし、USBプリンタの共有だってヘンな感じになっちゃうよねえ。アメリカと日本の住宅事情の違いなのかなあ。
セットアップ
箱を開けて、電源とLANケーブルをつなぐ。
Macで「AirMac ユーティリティ」を起動するとTime Capsuleが見つかるので、そこから設定をしていく。使う機能をONにして設定し、使わない機能はOFFにする。
ここで血迷って、いくつかの機能を「使ってみようかなー」と思ってONにしてみたらうまく行かなかった。自分がわかることだけやった方がいい。
ポイントは、ルーターとして使わないからWANには何もつながないこと。「つながってないよ」って画面に出ても、つながない。必要ないからね。あとは接続方法をブリッジにすることも大事。
うまくセットアップできれば、家のDHCPからIPアドレスが与えられて、Finderの共有のところに載る。この時点でNASとして使える状態。
Time Machine
システム環境設定のTime Machine開いて、有効にして設定をする。これはカンタンだった。バックアップ先はデフォルトで作成されていたDataフォルダをそのまま選択した。
設定したらバックアップが始まった。かなり時間がかかるというのは事前に調べていてわかってたけど、ホントに時間かかった。ギガビットの有線LANでTime CapsuleもMacもつないでいて8時間くらい。MacのHDDは190GBほど使っていたんだけど、最初に表示されたバックアップ予定サイズは181GB。ところがバックアップが進んでバックアップ済み容量が181GBに達すると、予定と済みの容量が一緒に増えていって、結局264GBまで行ってから終了した。190GBしか使ってないのになんでバックアップに264GBも使ったんだろう。まあいいや。
あと、一通りバックアップが終わった後、ちょっと気が変わってTime Capsuleに付けた名前を変更したら、Time Machineのバックアップ先を選び直すことになった。あーもしかしてまた8時間かけてバックアップやりなおし!?と思ったけど、大丈夫だった。ただ、Macの名前を変えたらダメかもしれない。バックアップデータがTime Capsule内でMacの名前で管理されてるっぽい。
USBのHDDを共有
ファイル置き場として使っていた1TBのUSBのHDDがある。これをTime CapsuleのUSBポートにつないで共有したい。要は外付けHDDをNAS化ってこと。
とりあえずつないでみると、2つあったパーティションのうち1つしか認識してない。
おかしいなと思って、USBでMacにつないでみると、ひとつはNTFS、もうひとつはMacのファイルシステムになっていた(Time Capsuleで認識できていたのはMacの方)。このHDDはWindowsとMacで半分ずつ使おうと思ってそうしたんだった。NTFSはMac本体ですら標準状態では読込専用でしか認識できないくらいなので、Time Capsuleが認識できないのは仕方ないか。
中のファイルを整理してみたら、大事なファイルは100GBくらいしかなかった。そこで、いったんこのファイルを別なHDDに退避して、1つのパーティションでMac OS 拡張(ジャーナリング)でフォーマットしてしまう。終わったら退避したファイルを戻す。これでOK。
こうしてファイルシステム的に生まれ変わったUSBのHDDをTime Capsuleに接続してみると、無事に認識した。
Finderの共有のところに表示されるTime Capsuleの中に、USBのHDDの名前が載って、ここからアクセスできる感じ。カンタンですばらしい。
ちなみに試してないけど、FATでフォーマットしてもTime Capsuleはちゃんと認識するらしい。普通によくあるUSBのHDDはFATなことが多いだろうけど、それでも安心だと思う。
Windowsからも見たい
Windowsからも、Time Capsuleを共有フォルダとして見ることができる(もちろんUSBでつないだHDDも)。
- \\Time CapsuleのIPアドレス (例 : \\192.168.0.100 / IPアドレスはAirMacユーティリティで確認できるけど、DHCPじゃなく固定したほうがいい)
- \\Time Capsuleの名前 (例 : \\Time-Capsule / セットアップのときに付けた名前で、スペースはハイフンに置き換わるらしい)
このどちらかの方法で普通に共有フォルダとして使える。
要はSMBなので、LinuxだったりiOSデバイスなどからもSMBに対応してればOKなのかな。でもIPじゃなく名前でアクセスするには、Bonjourのインストールが必要かも。
安心感がすごい
Time Machineがちゃんと動くので、これでもうMacのHDDが吹っ飛ぼうが間違ってファイル消そうが上書きしようが大丈夫になった。あとはMacを買い換えたときも便利なんだよね。
ただ逆に思ったのは、MacのローカルのHDDに置いたファイルはTime Capsuleにバックアップしてくれるからいいけど、NASになったUSBのHDDに置いたファイルは誰もバックアップしてくれないわけで、怖いからなんでもローカルに置きたくなる。。。ローカルのHDDは320GBしかないのでそんなにたくさんは置けないのに。換装したくなってきた。
あとは、今まで自作のWindows2000のマシンを常時電源入れっぱなしにして、そこにUSBのHDDをつないで共有にしてNASみたいなことやってたけど、これも不要になった。自作PCの電源入れっぱなしとかちょっと怖かったし、電気代とかも心のどこかで気にしてたけど、それがなくなったのも良かった。このマシンは他にも一部Twitterのbotを動かしたり、ブクマした記事をGmailに送るなどの自動処理もさせてたけど、これらはVPSでも借りてそっちに移行しようと思う。
もっと便利な使い方も探っていきたい
例えばTime Capsuleに置いたmp3などのデータをiPhoneの3G回線経由でストリーミング再生とかしてみたい。SMBをインターネット上に解放すれば対応アプリでならできそうだけど、SMBのポート解放はちょっと怖いかも。
あと、Time Capsuleに置いたデータをApple TVで再生ってのは現状では無理なんだろうけど便利そう。バージョンアップでできるようにならないかなー。
それからTime CapsuleにはUSBポートは1つしかないけどUSBハブにも対応してるらしいので、そのうち良いプリンターを買ったらここに接続してみたい。
Time CapsuleのWi-Fiはデュアルバンド対応で802.11b/g/nが使えるし、来客用の別ネットワークを作ったりもできるようなので、今使ってる無線LANのアクセスポイントよりも良さそう。いつかこっちに移行したい。そのためには設置場所から見直さないといけない事情があって(現在、ルーター→無線AP(802.11g)→イーサネットコンバータ(100Base)→ハブ(1000Base)→MacやTimeCapsuleとしてるので、このままの配置じゃ802.11nの無線APの意味があまり無い)、結構面倒そうなんだけど。
おわり
自動バックアップ最高です。無いの怖すぎる。