Magic Trackpad 2を買った

待望のやつが出たのでさっそく買った。

https://farm1.staticflickr.com/757/21574786323_c0ffd13ded.jpg

第二世代Magic Trackpad。一応説明すると、ノートPCによくあるナデナデしてカーソルを動かすトラックパッドの、外付け用のもの。

MacBookはもともとトラックパッドがすごく進化していて、昔から二本指でなぞるとスクロールできたりした。その後マルチタッチに対応して、複数の指でいろんな動作をするといろんなコントロールができるようになり、クリックするためのボタン部分を無くしてパッド全体をボタン化したりしていた。第一世代のトラックパッドは、その頃のものを外付け用にしていた。

そのあともMacBookトラックパッドは進化していて、押し込む強さを使い分けることができるForce Touchと、実際にはボタンじゃないのにボタンをクリックしたかと錯覚するTapticフィードバックが搭載されていた。12インチMacBookMacBook ProRetinaモデルには搭載されいて、似たようなものがApple WatchやiPhone 6sにも載っている。それがいよいよ外付けのトラックパッド、つまりMagic Trackpadにもやってきたというのが、このMagic Trackpad 2。

自分としても、持ち歩き用として12インチMacBookを使っていて、Force Touch+Tapticフィードバックは日常的に使っている。しかし自宅のiMacでは第一世代のMagic Trackpadを使うしかないので、同じ使い勝手では無かった。よく使う複数のMacの間で操作性が統一されてないのが結構悩みで、実際よく間違えることがあった。

それが今回、Force Touch+TapticフィードバックのMagic Trackpadが出てくれたおかげで、その悩みが解決する。これからはMacBookでもiMacでも同じ操作ができる。

ってことで、Apple Storeで注文を受け付け始めた瞬間にポチった。

開封

箱の中身は(Magic Trackpad 2の本体以外は)こんな感じ。

https://farm1.staticflickr.com/597/22195805645_ca2c597ecb.jpg

Lightningケーブルがある。あとは説明書みたいなやつ。この説明書には「Magic Trackpad 2」って書いてあるのに、箱には「Magic Trackpad」と書いてあって、どっちでもいいけどポリシーが謎。

Lightningを使う

ケーブルがついてくるくらいだから当たり前だけど、Magic Trackpad 2はLightningを使う。

ペアリング

まず、Macとの最初のペアリングのときに使う。Mac本体とトラックパッドを接続すると、それでペアリング完了。超簡単だった。ペアリングモードに切り替えてMac側で電波を探して。。。みたいなことをやらなくていい。つなぐだけ。

もちろん、付属のケーブルは使わず、普段iPhoneをつないでるケーブルをつかってもいい。同じものだから。

ペアリングは一瞬で終わって、あとはケーブルを抜いても通信はBluetoothでやるので大丈夫だった。

充電

Magic Trackpad 2はバッテリーを内蔵していて、充電して使う。以前のモデルは単三電池2本だったけど、今回はバッテリー内蔵、そしてその充電にもこのLightningを使う。

満充電で1ヶ月くらい使えるらしいので、電池よりは使い勝手がよさそう。ただ、トラックパッドってそう頻繁に買い換えるものではないので、壊れるか次のモデルが出るまで、少なくとも5年くらいは使う気がする。そうなると内蔵バッテリーのヘタりは大丈夫なのか、不安ではある。

有線接続

さらに、どうやらLightningでつないだままにしていれば、Bluetoothを使わずに有線接続としても使えるらしい。

これはいい。Bluetooth機器が多すぎて電波が途切れてしまうときや、将来バッテリーが寿命になってしまったときとかに使えば便利かも知れない。

ただまあ普通そんなにUSBポートも余らないので、できれば無線で使いたいけどね。

Force TouchとTapticエンジンのフィードバック

前述のとおり、このトラックパッドはForce Touch(感圧タッチ)とTapticフィードバックが搭載されている。

12インチMacBookで以前から使ってる感想として、普通のトラックパッドにくらべて良いところがたくさんある。ていうか良いところしかない。

  • クリックの強さを設定で変更できる
  • 「強めのクリック」という操作に新たな機能を割り当ててショートカット的に使える(BTTを使うとさらにいろいろできる)
  • 板の上のどこでも無理しない強さでクリックできる
  • 実際にはただの板なのでクリック感は無いんだけど、Tapticエンジンによるフィードバックがあるので、あたかもクリックしたかのような感覚があり、魔法みたいですごい

自分の場合は、まずクリックを弱い力でやれるようにできるのがうれしい。手が疲れないのは良いこと。

そして、強めのクリックで、デフォルト設定のままの辞書などを調べる機能をよく使っている。BTTを使うともっといろいろな機能を割り当てられるけど、MacBookでは使えてiMacでは使えないというのが混乱して逆に不便だったので、今まで辞書くらいしか使ってなかった。しかし今後は統一されるので色々使っても大丈夫そう。

あとはどこでもクリックできるようになったのも良い。従来のトラックパッドは、全体がひとつのボタンではあるけども、上の方を支点として下の方が作用点だったので、下の方にくらべて上の方はかなり強い力で押さないと反応しなかった。しかし今度はどこを押しても圧力を感じてくれるのでラクだ。

そんなわけで、このトラックパッドにはボタン的な機構は無く、圧力センサーを使って、設定された一定以上の強さの押し込みを検知したときだけ、クリックとして機能するようになってる。そこで重要なのがTapticエンジン。トラックパッドの内部に特殊なバイブレーターが入っていて、クリックとして動作させるタイミングで、一瞬だけ振動する。これが、実際に触ってる指にとっては、単なる振動ではなく、物理的なボタンをクリックしたような感触として感じられる。不思議なんだけど、ホントにこれクリックしてる感じがする。板を押してるだけなのに。超すごい。

今まで、Magic Trackpadの「マジック」は、マルチタッチのことを言ってると思ってたけど、マルチタッチが当たり前になった今、Magic Trackpad 2になって、今度はこのForce TouchとTapticエンジンがマジックだと思う。そうなるとこれらを搭載してないMagic KeyboardやMagic Mouse 2はどうなんだってのはあるので、あまり深く考えてはいけない。

サイズが大きい

第一世代のMagic Trackpadも結構大きかった(どんなノートPCよりも大きかった)けど、Magic Trackpad 2はもっと大きくなった。

https://farm1.staticflickr.com/581/22183136722_2835c0d333.jpg

並べてみる。第一世代は上の方に乾電池ボックス兼スタンド部分があり、そこはタッチに反応しない部分でもあった。しかしMagic Trackpad 2は全面的にタッチできる。無駄が一切無い。しかも大きいって感じ。

ついでに色も変わった。前はシルバーだったけど今回は白。

乾電池ボックスが無くなったのと色が変わったことで、なんか未来感ある。ていうか第一世代の方が古くさく感じてしまう、こわいこわい。

値段が高い

しかし値段が高かった。日本での値段は円安とかも反映されていて比較しづらいけど、アメリカの値段で、第一世代は$69、そしてMagic Trackpad 2は$129。2倍までは行かないけどかなり高い。

Magic Trackpad 2を今日本で買うと、消費税込みで15,984円。

まあ感圧式のタッチパネルにTapticエンジンも入っていて、バッテリーも内蔵で充電用のLightningケーブルまで付いてるから、妥当なのかも知れないけど、そういうのは別にして、単純にポインティングデバイスで1万6千円ってのは高い気がする。

しかも保証は1年。Microsoftのマウスは2年とか3年なのにね。

しばらくはこれで行きたい

もともと、マウスは手が疲れるからあまり得意ではなくて、トラックボールをずっと使っていた。ところがお気に入りだったMicrosoft Trackball Explorerが生産終了になり、行き場を無くしてピンチだった頃に偶然MacにSwitchして、トラックパッドが便利だったのでなんとかマウスをあまり使わずに今日まで来れた。

そして最近では、マウスよりもトラックパッドの方が便利という人も珍しくない時代になり、Appleとしてもトラックパッドを本気で進化させている。今後もまだまだマウスを使わずに過ごせることを期待している。

持ち運び用のMacBookと自宅用のiMacがこれでForce Touchになったので、あとは仕事場のMacBook ProにつないでいるMagic Trackpadも、2に置き換えたい。しかしそっちはまだYosemiteを使っていることもあり、今はMagic Trackpad 2にはできない。早くなんとかしたいところ。