Windowsマシンのメモリを4GBに増やしてRAMディスクを作る

最近はメモリが安いけど、もうすぐ値上がりするという噂もある。本当かどうか知らないけど、まあせっかく安いから今のうちに買っておこうということで、仕事で使ってるDELLのノートPCのメモリを、2GBから4GBに取り替えた。

目的

  • 仕事柄、VirtualPCVMwareをいくつも起動するので、それぞれに十分なメモリを割り当てたい。
  • ブラウザのキャッシュ先をRAMディスクにして、処理速度を向上させたい。

今回使うPC

DELLのINSPIRON 1501。結構大きめのノートPC。そんなに新しいやつではない。

当初の構成はこんな感じ。

メモリを取り付ける

今回買ったメモリは「AD2667002GOS」。A-DATAのDDR2 PC5300 SODIMMの2GB。これを2枚。1枚あたり2,280円だった。安いー。

もともと入っていたメモリは「HYMP512S64BP8-C4」。hynixのDDR2 PC4200 SODIMMの1GBが2枚。これを2枚とも外して、新しいメモリを取り付ける。

パソコン側はPC4200なので、PC5300やPC6400などのメモリを入れてもPC4200として動く。もうお店でPC4200は売ってないので、たぶん今買うならPC5300やPC6400だと思うけど、心配はいらなかった。ちなみに、念のためPC6400を買おうとしたんだけど、売り切れていたのでPC5300を買った。価格は一緒だった。

PCを起動してみると、無事に4.00GB認識した。CPU-Zで見たらデュアルチャネルになっているのも確認できた。

エクスペリエンスインデックスが下がった

メモリを増設したら、Vistaのエクスペリエンスインデックスが下がっちゃった。

メモリ(RAM)の項目が、もともと5.2だったのに5.0になった。他は変わってない。原因は不明だけど、よくある事らしい。まあ仕方ない。結局、グラフィック性能がボトルネックになって最終的なスコアは2.8なので、メモリのスコアは気にしない事にする。

RAMディスク

4GBを搭載したとはいえ、32bitのWindowsの制限で、3.12GBしかメモリとしては使えない。

そこで、Gavotte Ramdiskというツールを使って、あまった容量をRAMディスクにして使うのが最近流行しているわけだ。これをさっそくやってみた。

手順はhttp://www.chrysaor.org/2008/05/vistagavotte-ramdisk.htmlという素晴らしい記事があるのでそれの通りにやれば完璧。流れとしては、レジストリにエントリをちょっと追加して、ramdisk作成ツールを管理者権限で起動。あとはそのツールを使ってramdiskを作成する。容量は512MBにした。

自分の環境では、RAMディスク作成後のOSの再起動は不要だった。

さすがに速い

出来上がったRAMディスクに、適当に200MBくらいのファイルを作って、同じディスク上にコピーしたりしてみたところ、一瞬だった。これはすごい。

RAMディスクはマジでヤバいなと実感した。

Firefoxのキャッシュフォルダにする

せっかくの高速なRAMディスクだけど、容量は少ないしPCの電源を切ると中身が消えてしまう。だから普通のHDDのようには使えない。

そこで、これをブラウザのキャッシュフォルダとして使うわけだ。

Firefoxを起動して、about:configを開く。そして、以下の設定をする。設定がすでにあれば書き換えて、無ければ新規に作る。

  • browser.cache.disk.parent_directory : r:\(RAMディスクを指定)
  • browser.cache.disk.capacity : 500000

あとはFirefoxを再起動すればおk。RAMディスクを500MBほどキャッシュとして使うようになる。

実際にWebを見たあとRAMディスクの中身を確認すると、キャッシュが作成されているはず。

これで成功。

世の中には、MSDNライブラリのキャッシュにしたり、データ量の大きなゲームのキャッシュにしたりする人もいるらしい。いずれにしても、自分がよく使うデータのキャッシュとして使うのがいいんだろう。

今のところ速度の向上は実感できず

しかしちょっと動作確認した感じでは、そんなに高速化したような気はしない。もっとハードに使い込んだときに実感できるんじゃないかと思う。

100個くらいタブを開いた状態でFirefoxを放置して他の作業をしばらくやって、またFirefoxに戻ってきたときとかが楽しみだ。年末年始でしばらく仕事が休みなのでそこまでの使い込みは当分できなそうだけど。

よくわからない点

実は、最初にメモリを入れ替えて4GBにした時点で、タスクマネージャの「パフォーマンス-物理メモリ(MB)-合計」のところをみると、2685って書いてあった。Windowsが認識する限界は3.12GBのはずなのに、少なすぎる気がする。

わかんないんだけど、この機種はメインメモリから512MBをビデオメモリとして使うようなので、Windowsが認識した3.12GBから512MBを引いた値がここに表示されているってことなのかな。だいたい数字は合ってそうだからそういうことにするか。

それから512MBの設定で作ったはずのRAMディスクが、エクスプローラで見ると1.24GBもあることになってる。なんでだろ。まあいいや。

まとめ

  • メモリは安い。ノート用2GBx2でも5,000円以下。デスクトップ用はもっと安い(3,000円以下)。
  • 4GBにしても32bitのWindowsは3.12MBしか認識しない。
  • あまった領域をRAMディスクにするGavotte Ramdiskは、簡単に使えた。
  • RAMディスクはキャッシュ格納先にするのが割と妥当な使い方。