AirPodsを買った(6週間待ちの予約じゃなく当日在庫を買う方法)

当初は買わないつもりだったけど結局買っちゃった。

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ピックアップで買った

Appleの公式に予約を入れると、6週間待ちとのこと。相当待つのね。。。

とりあえず予約は入れつつ、待ってる間にもっと早く買えそうな方法を試すことにした。それが「ピックアップ」と呼ばれる買い方。

Appleの場合、ネット販売と店舗販売がある。でも予約する場合は、たぶんネットでも店舗でも、どこから申し込んでも結局同じところに並んで待つ形になると思う。しかし、店舗販売で、予約じゃなくそのまま店舗で直接売るために入荷することがときどきある。以前までは、この当日入荷分を買うために、入荷するかどうかもわからないアップルストアに毎朝行列ができたりしていた。だけどたぶんAppleとしても行列はあまり嬉しくないのか、この当日入荷の店舗販売分を、ネットから購入を申し込めるようになった。在庫が無い時に申し込むと予約になっちゃうけど、在庫があるときに申し込めば、その日アップルストアで受け取れる。早い者勝ち。

ただ、いつ入荷するかもわからないので、24時間365日アップルストアの画面をリロードし続ける必要がある。そんなの無理なので、自動で監視して通知をくれる第三者のサービスがあったりする。

いろんなやり方があると思うけど、今回は、自分が実際に買えた方法をここに書いとく。

下記の2つのTwitterアカウントを使う。

まず上記のアカウントは、世界中のストアを監視して、在庫があったらツイートしてくれる。

こっちのアカウントは日本国内に限定してるけど、軽く確認してみたところ、こっちの方が通知が細かいっぽい。@airpodsalertsの方では取りこぼしてる入荷もこちらは検知してる。

この2つをチェックしておく。Twitter公式アプリだと、アカウント単位でツイートするたびにプッシュ通知させる機能があるのでオススメ。

さて、AirPodsが生産されて世界中に出荷されると、各国のストアに入荷して、当日ピックアップが申し込めるようになる。当然、時差があるので、日本はまだ夜で更新されてない時間でも世界では入荷が始まり、@airpodsalertsからのツイートが増えてくる。

世界のストアに入荷しはじめたなーと思ったら、翌朝7時くらいに目覚ましをかけて、その日は寝る。

そして朝になると、いよいよ日本のストアにも入荷し始める。他の国は知らないけど、日本の場合は、開店よりも前に当日のピックアップの申し込みが可能になっていく傾向がある。そうなると今度は@availabilitybotのツイートが増えてくる。経験上、7〜9時くらいだと思う。その中で、自分が買いたい店で入荷された情報が出たら、急いでアップルストアのアプリで申し込みを入れる。

という感じ。これで実際買えました。

自分の場合は仙台一番町店で買いたかったんだけど、日本に在庫が来た日でも、仙台には入荷しないことも多かった。東京の方が買いやすかったと思う。でも最終的には無事に仙台一番町店で買えた。

結構いい

AirPods、別に音質が特別にいいわけでもないし、充電の管理の手間とか落としそうとか弱点も多そうで、最初は買うつもり無かったんだけど、電源オンオフとペアリング周りが他の製品に比べて圧倒的に簡単だということがわかって、欲しくなって買った。そして実際に、そこがものすごく良い。他の弱点を忘れさせるほどに良い。

とにかくこの手の製品によくある「ボタン長押し」がものすごく嫌い。

それで、この記事のような、電源はカチっとスライド差せるタイプのイヤホンを見つけて使っていたけど、これでもまだ電源はいいけどペアリング操作は長押しが必要だった。

自宅と職場がiMacで、移動中はiPhoneを使っていて、いずれもBluetoothヘッドホンを使っている。何個も使い分けるのは充電管理が大変なので、1つをペアリング切り替えながら使っていた。すると、毎日この長押しの操作を何度もすることになる。

それがAirPodsでは不要になった。フタを開けて取り出して耳に装着するだけで、いろいろ検知して電源オンもペアリングも完了して、どの機器からでも利用できる状態になる。iPhoneならそのまま再生するだけだし、MacはメニューバーのBluetoothメニューのところで選ぶだけ。切り替えるときも、ボタン長押ししたり、接続中の機器で切断の操作をしたりしなくていい。次に再生したい方で出力先にAirPodsを選ぶだけだ。

これはやばいわ、今までのBluetoothが不便すぎただけだと思うので、AirPodsのユーザー体験はそこまで未来的な感じがするわけじゃいけど、やっと普通に使える感じになったんじゃないかな。

唯一、macOS SierraじゃなくまだEl Capitanが入ってるMacがあって、そこと接続するときは、AirPodsケースにあるボタンを長押しする必要があった。これは仕方ない。といってもこの作業は初回ペアリングだけで、2回目以降は不要。

音質、バッテリー、落ちやすさについて

音質については、iPhoneに付属しているEarPodsと同じくらいだと思った。

EarPodsは、3千円台のイヤホンにしてはいい音がすると思うけど、AirPodsは結構高いのにそれと同じ程度の音。単純にこの値段ならもっといいイヤホンはあるだろう。でもAirPodsは、無線機能とバッテリーを複数個搭載してるので、まあイヤホン部分にそこまでコストはかけてないんだと思うし、これくらいでいい。

バッテリーは意外と持つ。またLightningで充電できるのは結構いい。バッテリー残量を確認する方法がなかなか面白くて「iPhoneに近づけてAirPodsのケースのフタを開ける」という操作をすると、iPhoneの画面にバッテリーの残量が表示されるようになってる。

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バッテリー残量は秘密にするほどの情報じゃないだろうし、結構近づけないと反応しない(10cm以内くらい?)ようになってることで、利便性重視で認証などの手間を減らしてるのがいいね。

耳から落ちやすいかどうかについてはやはり心配。まあ同じ形ならケーブルが付いてる方が引っかかったりケーブルの重さだったりで圧倒的に落ちやすいんだろうから、それと比べたらほぼ落ちないってのはわかる。確かに、首を振ったくらいでは落ちない。でも、耳から出てる部分に何かが当たったりするとすぐ落ちる。マフラーとか帽子とか、カバンの紐とかも当たることはあるかも。落ちたときにどうなるかって考えると、ケーブルなどが無いので確実に下まで落ちて、そして転がっていく。駅などで人混みの中で落ちたりしたら。。。

つまり、落ちる確率はかなり低いとはいえ、ゼロではなく、そして落ちたときの被害は大きそうなので、移動中は結構おびえながら使う感じ。

でもEarinみたいなカナル型は、落ちにくいだろうけど長時間使ってると耳が痛くなるので嫌。となると、耳にかけるイヤーフックがついてればよかったかもしれない。AirPodsに後付けするイヤーフックはありそうだけど、付けたままじゃケースに入れられないから面倒そう。

その他

ケーブルも何も無いので、VRゴーグルとの相性がよさそう。

少しだけBluetoothによる遅延があるので、タイミングがシビアな音ゲーや、楽器演奏中のモニター用には向いてない。動画など、映像を見ながら音声を聞くという程度なら問題ない。

ノイズキャンセル機能もないし、密閉性はなく音漏れも普通にあるので、どんな場面でも使えるってほどでもない。いままで普通のイヤホンで十分だった場面で便利になるという感じ。

耳に髪がかかってる人なら、色が白じゃなくて黒いモデルだったら目立たなくてよかったかも知れないけど、今のところ白しかない。

両耳で聞いてる場合に、片方だけ外すと一時停止(また装着したら自動再生)、両方外すと完全停止(また装着しても再生ボタン押さない限りは再生しない)ってなるのもよくできてる。いろいろややこしそうな中で、よくここまでシンプルにしたわ。

片耳だけに装着した場合には、ちゃんとそのことを認識している。片方からLとRの音が合成されて聞こえてくる。すばらしい。

オススメ

いろんな手間をいちいち惜しまない人、安いイヤホンがいい人、あるいは高音質がいい人などにはオススメできないけど、とにかく手間がいやなんだよねって人にはオススメだと思う。

まあ具体的に何が手間なのかを意識してないけど、なーんかイヤホンって面倒だからあんまり使わないなーって思ってる人とかにもたぶんピッタリ。

あとは自分の場合のように、無線がいい、複数の機器を一日に何度も切り替える、ボタンを長押しするタイプのイヤホンが嫌い、片耳で使うことも多い、っていう具体的な要件のある人は、結構満足できると思う。

まあそのうち普通に買えるようになるんだろうけど、今はまだ入手困難っぽいので、欲しい人はピックアップにチャレンジしてみるのもいいんじゃないかな。