iPhone 6のバッテリーの動作が異常だったのでアップルストアで部品の交換修理をしてなおした

タイトルに書いた通り、iPhoneのバッテリーが調子悪くて交換したのでメモ。同じ状況の人が検索してこれるように少し冗長に書いてる。

症状

このiPhone 6は、発売してすぐの2014年9月に入手したんだけど、それからちょうど1年くらいたった2015年の秋〜冬くらいから、なんか異常を感じていた。

  • バッテリーの消費が早い。ホーム画面にしてるだけでも1分で1%くらい減る。そして画面を消していても3分で1%くらいは減る気がする。
  • バッテリー切れで電源が落ちるタイミングがおかしい。残量40%くらいのところで落ちたりする。少し充電すれば起動できるけど、また少し使ったら落ちる。残量50%未満では、いつ落ちてもおかしくない感じになる。
  • バッテリー残量表示がおかしい。数分前まで30%かと思ったら急に1%になったり、それで充電したら30%に戻ったりする。

というように、明らかにおかしい。消費量がおかしいのか、電池容量がおかしいのか、残量表示がおかしいのかわからんけど、何かしらが異常。

おかしいとは思いつつも、気のせいかも知れないと思ったりして、だましだまし使っていた。普通に使ってると1〜2時間で使えなくなるけど、モバイルバッテリーを併用すればまあ何とかなるので放置していた。

試したこと

とりあえず修理の前に、自分でできることは試した。

リフレッシュ充電

電源が落ちるまで充電を使い切ってその後フル充電するようなやつ。

自分の場合は、まだ残量表示があるのに電源が落ちるので、使い切るのも難しい。それでもなんとか、落ちたらちょっと充電して起動してまた落ちるまで使うってのを繰り返して、なんとか使い切って、そしてフル充電した。

とりあえず2回やってみたけど、まったく改善した気がしない。ってことでこれは効果なかった。

初期化

iTunesにバックアップを取った上で、iPhoneを初期化してみた。全部消えて初期状態に戻ったiPhoneをしばらく使ってみたけど、改善はしなかった。

そこでバックアップを復元。もちろんそれでも状況は変わらず。

Genius Bar

自力での復旧は諦めてアップルストアGenius Barへ。予約のときにメモ欄に状況を書いておいたら、最初の状況説明が不要になって非常にスムーズだったのは良かった。

しかし診断プログラムを走らせてみると、バッテリーは異常なしとのこと。もちろん1年以上使ってるのでそれなりの消耗はあるけど、問題というレベルではない感じ。ただ、そもそもの現象が、エラーが出るとかクラッシュするとかではなく、バッテリーを消費して最後に切れるというものなので、それは正常な動作であると見なされて診断プログラムでは見つけづらいらしい。

とはいえ、そうしてGenius Barで話してる間もみるみるバッテリーが減る感じが目の前で再現したので、問題だということはわかってもらえた。

バッテリーの交換を依頼

考えられる原因としては、

  • バッテリーの故障
  • その他のハードウェアの故障
  • ソフトウェアの異常

とあるけど、初期化した状態でもダメだったのであれば、ソフトウェアの線はほぼなくなるので、バッテリーかその他のハードウェアの故障の可能性が高い、だけど診断では異常が見つからないので、断定はできない。

そして、ここからはユーザーの判断になる。バッテリーを交換するか、本体をまるごと交換するか。バッテリー交換なら1万円程度、しかし解決する保証はできない。本体交換なら3万数千円程度だけど、解決する可能性は高い。

購入から1年以内なら保証で修理できたけど、過ぎてるので保険か自腹になる。自分の場合は保険には何も入ってないので、自腹になる。さあどうしますか、って感じ。

保険に入ってなかったことは悔やんでない(払えないレベルの支払いに備える保険には入るけど、たかだか数万円のために入るつもりは今のところない)けど、1年の保証期間が過ぎるまで放置してたことはちょっと悔やんだ。異常に気付いてすぐにGeniusBarに来ていれば、保証期間内だったかも知れない。

まあここは直感で(無知ゆえの雑な発想とも言えるけど)、症状としてはバッテリーの異常なんだからバッテリーの交換でなおるでしょって思ったので、賭けでバッテリー交換を選択してみた。

しかも、もしそれで解決しなければ、さらに料金払うのでそのまま本体交換しちゃってくださいとお願いした。

ちなみに、バッテリー交換だけならデータが消えることは通常ない、ただ状況によっては消えることもある、本体交換ならば確実に消える、とのこと。消えるのは面倒だけど、まあiTunesバックアップは取ってるので了承した。

ってことで、バッテリー交換の作業と、なおったかどうかしばらく様子を見る時間も含めて、2時間後にまた来て下さい、ということで、iPhoneを預けていったん店を出た。

なおった

2時間後、再びストアに行くと、店に入ったあたりで腕につけていたApple Watchが自動でペアリングした。

これを期待していた。ペアリングしたってことは、iPhoneのデータが消えてないということ。ってことは、バッテリー交換だけでなおったと考えられる。

案の定、Genius Barに行ってみると、バッテリー交換だけでなおったみたいとのことで、1万円程度の修理費で済んだ。やったね。

その後、2日ほど使ってるけど、もう絶好調。朝フル充電にすれば、夜まで使える。明らかになおってる。素晴らしい、っていうかこれが普通だよね。

再発させないために

問題は、どうしてバッテリーが故障してしまったのかというところ。バッテリーの部品の初期不良とかならいいけど、自分の使い方が悪いんだとすれば、またこの新しいバッテリーも同じように故障させてしまうかも知れない。

まあとりあえず、可能な範囲で、基本に忠実に使ってみることにする。

  • 通常は80〜90%くらいまで充電したらそこでやめとく
  • 100%まで充電したときは、そのまま充電し続けない
  • 通常は0%の完全放電状態まで使い切らないようにする
  • 充電しながら負荷のかかる操作をしない
  • 熱には気をつける(暑い場所で充電しない、するときはせめてケースを外す)
  • 月に一度のリフレッシュ充電(やりすぎもやらなすぎもダメで、月に一度くらいがいいらしい)

できる範囲で気をつけたい。

こんなのもあるよ

アップルストアに簡単に行けない場合もあると思う。モバイルバッテリーがあればとりあえずは使えるので、アップルストアのある街に行く機会があるまでは、どうにか問題をごまかせる。

自分の場合は以前書いたAnkerの6000mAhの薄型バッテリーを使っていたけど、もう古いモデルなのでAmazonで買えない。でも他にもAnkerのバッテリーはいっぱいあるので、好きなのを選べばいいと思う。

選び方のコツとしては、iPhone 6やiPhone 6sの場合は、だいたい3000mAhで1回満充電できるくらい(iPhoneのバッテリーが正常な場合の話ね)。また、だいたい130gでiPhoneの1台分の重さ。iPhone 6/6s Plusの場合は、4000mAh/180gくらい。その辺を目安にして、自分がどれくらいのバッテリーを持ち歩きたいかで選ぶ感じ。大容量の方がいいと言いたいところだけど、そのモバイルバッテリー自体を充電するために時間かかったりもするので、バランスも大事だと思う。

あとは、別でバッテリーを持ち歩くのは面倒だという場合は、バッテリー内蔵のiPhoneケースがある。Apple純正。

これならiPhoneにつけっぱなしなので邪魔じゃないし、バッテリーとiPhoneを別々に充電することもなく一本のLightningで一回で充電できてシンプル。名前にiPhone 6sって書いてあるけど、iPhone 6でも使える(製品ページの「互換性」のところにちゃんと書いてある)。