NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE AUDIO 6を買った


これを買った。USBオーディオインターフェイス

オーディオインターフェイスが欲しかった理由

普通に音楽とかを聴くときの音質という意味ではMacの内蔵サウンドでも不自由してなかった。10年前とかより、内蔵サウンドの音質、割と良くなってる気がする。

ただ、以下の難点があった。

  • カーソル移動やHDDアクセス、Spacesの切り替え時などに、ノイズが乗る
    • Macはデジタル出力にも対応してるんだけど、我が家のアンプなどがアナログしか対応してない
  • CubaseでVSTiをリアルタイムで演奏したりVSTエフェクトをかけたりするとき、レイテンシーが結構ある
    • というか、バッファサイズを512Samples/23msecとかにしないと、負荷で音が止まったりノイズになったりする
  • Cubaseで瞬間的に負荷が上がって音が詰まることがある
    • 数秒後、詰まってた音が全部一気にドンと鳴って耳がイカれそうになる

ノイズは我慢して、レイテンシーはリアルタイム演奏をしなければいいけど、音が詰まる問題はホント致命的だった(我慢して使ってたけど)。

とりあえず、USBかFireWireなどのインターフェイスにすれば、まずノイズは乗らない。あとはレイテンシーと、負荷で音が詰まる問題が解消される製品が欲しかった。

KOMPLETE AUDIO 6にした理由

  • レイテンシーを公式に謳ってる
  • MIDIインターフェイスも内蔵(1in/1out)
    • 現状使ってるやつが壊れかけていて、買うつもりだったのでちょうど良かった
  • NATIVE INSTRUMENTS
    • ハード屋ではなくソフト屋という勝手なイメージがあり、ドライバの安定性とかがよさそう
    • NATIVE INSTRUMENTSのソフト(KOMPLETE ELEMENTS)がオマケでついてくる
  • USB 2.0バスパワー
    • 24bit/96KHzまで対応している(ほとんど使わないけどね)
  • 値段がお手頃(2〜3万円台)
  • マイクやギターなどもそのまま入力できる
  • 見た目がわりと普通
    • あんまり変な形のやつは好きじゃない

ほぼ同じ条件を満たす製品として、ローランドのQUAD-CAPTURE(UA-55)というのもあって、最後まで悩んだけど、ローランドはなんかWindowsマシンの方が安定しそうなイメージがあったのと、ついてくるソフトシンセ類で比較した結果、KOMPLETE AUDIO 6の方に決めた。くだらない理由だけど、それくらいしか差が無かった。

重要なのは、低レイテンシーであること。それ以外は今回の自分にとってはどうでも良くて、「せっかく買うなら」程度のこと。

使ってみた

ドライバをインストールして、USBで接続して完了。

さっそくMacBook Pro(Early 2011/Core i5)上のCubaseで試してみると、ものすごい効果があった。

  • ノイズ乗らない
    • USBだから、内蔵サウンドのアナログ出力と比べれば当たり前だけど
  • レイテンシー
    • 512Samplesで13msec。これで音は問題なく出て、通常気にならないレイテンシー
    • 気になるときだけ256Samples/8msecや128Samples/5msecなどにしても大丈夫。
  • 音が詰まる問題が起こらない!
    • マジで悩んでいたので良かった。
    • でもこの問題はもともと再現性が微妙なので、しばらく使ってたらやっぱり後で発生するかもしれないけどね。

MIDI INにつないだ鍵盤でVSTiで演奏しても、ギターをつないでVSTエフェクトをかけても、体感的にリアルタイムで問題ない。さらに過去のマルチトラックなデータを再生させてみたけど負荷で止まるようなことは一切無し。すばらしい。とりあえず買った理由は達成した。

その他のポイント

  • 音量の調整がOS側からは不可になる。
  • 本体上部のLEDがすばらしい。
    • どこの端子を音やデータが通ってるかが一発でわかる。
    • クリップしたら色が変わったりもする。
    • これはいい。
  • 付属のKOMPLETE ELEMENTSは、割とスタンダードな音色やエフェクトのみ。
    • 何も持ってなかった人はうれしい、すでに色々持ってる人はイマサラ感。
    • 自分の場合はGuitarRigのエフェクト関係はうれしかった。ギターエフェクト関係は持ってなかったので。
      • しかもヘッドアンプやキャビネットまで含めたプリセットが多数あって、そういうの詳しくない自分としてはとても助かる。
    • VSTだけじゃなくAUも対応してるっぽい。AU Labから操作できた。

自分にはあんまり関係ないポイント

自分には関係なさそうだけど、この製品のポイントは他にもある

  • 6in/6out
    • しかもファンタム電源対応やS/PDIFなど、種類も豊富。
    • リズムマシン+ギター弾き語りを一発でパラで録音とかもできるってこと。
  • ダイレクトモニター
  • ヘッドホン端子に出す音を選べる
  • CubaseLE6がついてくる
  • 30ドル分のNATIVE INSTRUMENTS オンラインショップのクーポンつき

まあこんなもんだと思う

もっと高価なやつは、もちろんもっといいんだろうと思う。レイテンシーも、もっとサンプル数を多くしても低レイテンシーを保てたりするんじゃないかな。あとは入出力端子がもっと充実していたり、単純に音質がもっと良かったりするんだろう。

それに、同じ価格帯の他の製品も実際に試したわけじゃないので、このKOMPLETE AUDIO 6が他の製品と比べてどうかは知らない。

他との比較はわからないけど、Macの内蔵サウンドCubaseを使っていて自分が悩んでいた事象がこれで解決した。そういう点でとっても満足している。

何も持ってないけどDTM始めたい人にもいいかも

ハード的にはこれ一台で録音、再生、MIDI入力までできるし、ソフトはCubaseから音源やエフェクトまで一通りついてくる。

だから、パソコンしか持ってないけどこれからDTM始めたいって人は、これだけ買えばもう始められる。MIDIキーボードやギターなども欲しい人は買えば良いけど、音源やエフェクターはソフトがやってくれるのでハードは不要。

まあこれに限らず他社の製品でもだいたい全部そうだと思う(とはいえ例えばローランドのUA-55はソフトがSONARなのでWindows専用だったりする)。

すごい時代になったもんだ。

Audio Switcherオススメです

メニューバーからサクっとサウンドバイスを選択できるので便利。