iPad mini 4を買った
- iPad mini 4
- 64GB
- Wi-Fiモデル
- ゴールド
こないだのAppleの発表で、iPad Proの登場、iPad AirシリーズはAir 2が継続で新モデルは無し、そしてiPad miniシリーズはmini 4が出た。どれもそれなりに欲しいと思う点もあり、一方で微妙かなという点もあり、いろいろ悩んだけど、iPad mini 4を買った。
過去に買ったiPadは4台。今回のmini 4で5台目になる。
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悩んだ
iPad - モデルを比較する - Apple(日本)
一応iPhoneもiPadも2世代ごとに買い換えることにしていて(初代iPad miniは臨時収入で買ったのでカウントしない)、前回iPad mini Retinaディスプレイモデル(後にiPad mini 2という名前がついた)を買ったので、その次は今回が買うタイミングだった。
さて何を買おうかなということで考えてみると、
- Proは超欲しいけど持ち歩くのが大変そう(毎日持ち歩きたいので)
- Air 2は神パフォーマンスの名機だと思うのでずっと欲しかった、本当はAir 3が出たら買うつもりだったけど出なかったので、Air2は候補として有力
- mini 4は新モデルだけどパフォーマンス的には去年のAir 2に負けていて残念、でも持ち運びを考えたら、過去最高に薄くて軽いのは魅力だし、新機能のSplit Viewまで対応している
まあ改めて考えてみると、大きさも性能もPro > Air 2 > mini 4ってことで、単純に大きい方が性能も良いよというシンプルな構造になってる。小さくて高性能が欲しい人には辛いラインナップだけど、MacBookシリーズだって同様だと思えば仕方ないとも言える。
そんなわけで、MacBookだったら性能を犠牲にしても小さい方を選びたい自分としては、iPadも小さい方を選ぼうと決めた。そんなわけでmini 4にした。
初代miniとmini 2ではシルバーにしていたけど、なんとなく今回はゴールドにしてみた。
64GBのWi-Fiモデルにした
それまでに使っていたmini 2は32GBモデルだったんだけど、今回は16GB, 64GB, 128GBの選択肢しかないので、まあ64GBを選ぶよねって感じで容量はすぐ決まった。
しかし、Wi-Fiモデルにするかセルラーモデルにするかは悩ましいところだった。
過去4台のiPadはすべてセルラーモデルを選んでいて、Wi-Fiモデルは今まで買ったことがない。やっぱりいちいち使うたびにテザリングつなぐの面倒だし、テザリングでiPhone側のデータ通信量を消費してしまうのも怖い、そしてiPhoneが速度制限になったときのバックアップ回線としてiPadがあれば安心というのもある。
自分が今使ってるmini 2のプランは、割引が効いて月額1,300円程度で7GBも使える。こんな安いプランなかなか無いんじゃないかな。正直、iPadを外出先で使う機会ってそこまで多くないので、これくらいしか月額を払いたくない感覚がある。しかし、この割引ももうすぐ終了するし、乗り換え先の同種のプランはもう今は見あたらない。
まあiPadなら通話もSMSも不要なので、良いプランがないなら3大キャリアにこだわる必要もなく、SIMロックフリー版のiPadを買ってMVNOのSIMを入れるのが正解だとは思う。それはわかってる。
ただ全体を見たときに、
- iPhoneは画面が大きくなって動画とか電子書籍もある程度いけちゃう
- Webサイトはスマートフォン用のページを用意するのが当たり前になってきている
- iPhoneの通信量制限(3日間1GB制限)が緩和された(3日間3GB、さらに制限時の速度低下も緩くなった)
- 本当にどうしようも無いときのバックアップ回線として、250kbpsで無制限に使えるXperia SXも持ち歩いている→参考
っていう感じでセルラーモデルのiPadに求めていた領域が減ってきていて、この辺で一度Wi-Fiモデルの世界も試してみたくなった。
あと現実的に、今年はApple Watchも買って結構出費があるので、Wi-Fiモデルなら端末も安いし月額もかからないし購入時にヨドバシのポイントも使えるってのも理由としては一応あった。
これでもし不便だったら、2年後に買い換えるときに考え直そうと思う。
購入
Apple的には発表した日にTodayと言っていたので、Wi-Fiモデルは9月10日にはApple Storeで買えたっぽいけど、ヨドバシでは当初9月17日発売みたいなことになっていて、その後、9月18日に延期になった。
ってことで、17日の夜にWebから店舗受け取りで注文して、18日の午前中に受け取った。注文する時点でかなり出遅れたけど在庫は余裕だったし、実際受け取りに行ったときに見たら普通に予約注文とかしなくても在庫はたくさんあったっぽい。
AppleがTodayと言っても量販店でしばらく買えないことは過去にもあって、5K iMacのときも同様だった。まあ仕方ないけど、せっかく魅力的な製品を発表して、Today!って宣言してすぐに買いたくなる演出なんだから、Appleとしてももう少し関係各所と調整して世界中の店でその日から買えるようにしたら熱い。
感想
mini 2を2年間使ったユーザーとしての感想。ちなみに自分は買わなかったけど去年のモデルであるmini 3は、mini 2と同じ性能だった。mini 2にTouch IDが搭載されただけ。
- 軽い
- 薄い
- 前のモデルを使ってた人ならすぐ気づくレベルで薄い。
- ただまあそんなに利便性とかに直結するのかはわからない。
- ちなみに縦の長さが3.2mmも長くなったけど、これは全然気にならない。
- Touch IDがうれしすぎる
- 側面のスイッチがなくなった
- 画面がキレイ
- スペック的に見てもminiシリーズでは初のフルラミネーションディスプレイになっていて、確かに明るく色もキレイで、タッチした指と画面の距離が近くなったように感じる。
- まあでもmini 2も十分キレイだったので、わざわざ比較しないとわからないレベルかな。
- 速度はそこそこ
- まったくストレスを感じない快適な速度だけど、爆速ってほどでもない。
- 体感的にはmini 2がほんの少しスムーズになったくらいの気がする。ていうか2年後の今でも時代遅れに感じないmini 2が優秀なんだと思う。
- Geekbenchと3DMarkで調べたところ、mini 2との比較で1.2倍の性能だった。
- Split Viewは良い
- 速度的にはmini 2と大差なくても、実際にはmini 4はメモリを2倍搭載していて、Split Viewが使える。
- これがなかなか快適。
- 昔のiPadでは、ブラウザとTwitterクライアントがひとつに合体したアプリ(Twitepad)を愛用していたけど、ある時期から標準のSafariがものすごく使いやすくなったため、サードパーティのブラウザは使わなくなってしまい、Twitterとの同時利用ができなくなっていた。しかしSplit Viewがあれば、好きなアプリの組み合わせで同様のことができる!
- ブラウザはSafariでいいけど、Twitterクライアントをどうするか。今のところはTweetlogixを使ってるけど、Tweetbotが対応してくれたらうれしいなあ(ミュート設定とかがiPhoneやMac版と同期するので)。
まあそんなわけで、軽さとTouch IDとSplit Viewが良い。
薄さと画面のキレイさと動作速度は、一応向上してるけどそこまで感動的なほどではないように思った。
それでmini 2やmini 3から買い換える価値に感じるかどうかってところかな。
動作速度の話
A8チップが、iPhone 6/6Plusに載ってる同じ名前のA8とは違う、クロックアップしてメモリが2倍に増えた新しいA8になってる(らしい)ことで、爆速とかAir 2に追いついたとかヌルサクだとか言ってるレビューもあるみたいだけど、それは言い過ぎだと思う。
mini 4よりもやはりAir 2の方がむちゃくちゃ速い。たぶんiPad Proもさらに相当速いんだと思う。それに比べたらmini 4は、mini 2と比較してもベンチマーク1.2倍、体感的にもそれくらいで合ってる。地味なスピードアップ。
メモリが倍増ってのはすごいことだと思うけど、仮にiPadの動作が遅いとして、それはパソコンとは違って仮想メモリを使ってデータをHDDに逃がしてるのが原因ってわけじゃないから、メモリを増やしてもそこまで速くならないと思う。
iPadにおいてメモリが多いと嬉しいのは、裏にまわったアプリがkillされにくくなってタスク切り替えが速くなったとか、Split Viewができるようになって作業効率が上がるっていう部分の方が大きい。
例えばWebブラウザとTwitterクライアントをSplit Viewで同時に開いていれば、Webページの読み込み中の待ち時間にTwitterのタイムラインを見るなどして、体感的な待ち時間をゼロにすることだってできる。動作がキビキビとかヌルヌルにはならないけど、結果的に待たされてる時間は減るという感じ。
なので、確かに総合的に快適にはなったけど、計算速度やデータの読み書き速度がそこまで上がったわけではないので、なんか重いゲームを動かしたいとか、そういうところに期待してはいけないと思う。
買おうかどうしようか悩んでる人はそこ注意してね。
あっという間に日常
従来のmini 2をMac上のiTunesにバックアップして、新しいmini 4に復元することで、データの移行は完了。すべてのアプリのインストールなども終わるまでに数時間かかった。
そして、速度チェックとかSplit Viewの試用などをして、あとは終わり。もう普段通りに使えるiPadになってしまった。
目新しい新機能はそんなに多くないし、データ移行システムが優秀すぎるので、仕事や生活の道具としては素晴らしいんだけど、高いおもちゃをせっかく買ったのにって意味ではあっけない感じもある。昔だったら、旧モデルでは重くて動かなかったあのアプリも新モデルなら動く!とかもあったんだけど、最近はそういうのもほとんどないし。
ホントに買い換えるほどのものだったのかな。。。mini 2を使い続けるのでも十分だったんじゃないかな。。。と思っちゃうよね。まあ実際、2年で買い換えるのは少し贅沢だとは思う。
まあ自分の場合は、ひとつ新しいものに買い換えることで、家庭内の端末のローテーションがひとつ進むので、居間に置いてある共用のiPadや家族がそれぞれ使ってるiPadがみんなアップグレードするので、そこまで視野に入れれば買って良かったと言えるかな。